児童文学の名作「思い出のマーニー」。「借りぐらしのアリエッティ」を手がけた米林宏昌監督がアニメ化したことにより、絶賛注目度アップ中。
かくいう私も、この作品の存在を知ったのは、ジブリアニメの番宣を見たから。Yahoo!映画では、516のユーザーレビューで★3.84点(5点満点)を獲得しています。
原書タイトルは「When Marnie Was There」
英国の作家ジョーン・G・ロビンソンによる作品で、1967年に出版。イギリスの児童文学に与えられる賞・カーネギー賞の最終候補にもなりました。
ちなみに、主人公Annaはジブリ映画では「杏奈」と漢字表記になっています。Marnieは「マーニー」のままですが。あっ、これはタイトルからも一目瞭然でしたね。
岩波少年文庫から、上下2冊で翻訳が出ています。こちらがおそらくは定番の翻訳なのでしょうが(ジブリ映画の中でも、原作としてこちらがあげられています)なんと角川つばさ文庫に新訳があるのを発見してしまいました。
わたしはアンナ。両親はいない。誰もわたしを好きじゃないし、わたしだって誰も好きじゃない。だけど、しばらく過ごすことになった海辺の村で、生まれてはじめて大好きな友だちができた!マーニーはきれいな金髪の、とても不思議な女の子。わたしたちが仲良しなことは、二人だけのひみつだ。けれど、嵐の日、マーニーは消えてしまい…!?二人の少女に起きた魔法のような奇跡。愛と感動あふれる運命の物語!小学上級から。
通常の表紙のものが角川文庫からも「新訳 思い出のマーニー」として出版されています。翻訳は、ないとうふみこさんとダン・ブラウン作品を手がけている越前敏弥さん。
さらに新潮文庫からも「思い出のマーニー」が出ておりまして、こちらは高見浩さんの翻訳です。