「紙の魔術師」の異名を持つロバート・サブダは、米国ミシガン州出身のポップアップアーティストです。
童話などの有名作品を次々と飛び出す絵本(仕掛け絵本)に仕立て上げているのですが、彼の作り出す絵本は、想像のはるか上を行くスケールです。
飛び出すというよりも、本の中の物語世界が目の前によみがえっているかのような感覚です。ポップな色使い、夢のあるデザインは、恐竜や猛獣を扱った百科事典シリーズなどよりも、ファンタジー世界が繰り広げられるおとぎ話の世界のほうが似合っていると、個人的には思っています。
ロバート・サブダの本
The Wonderful Wizard Of Oz (The Childhood of Famous Americans Series)
L. Frank Baum,Robert Sabuda
Little Simon
2001-01-31
初めてサブダの絵本に触れたのが、このオズの魔法使いでした。画像ではあの時の感動がさっぱり伝わってこなくって、残念な限りなのですが、とにかくその作りに圧倒されたのを覚えています。既存の(私が知っている範囲での)飛び出す絵本とは明らかに別次元だと感じました。
Alice’s Adventures in Wonderland (New York Times Best Illustrated Books (Awards))
Lewis Carroll,Robert Sabuda,Robert Sabuda
Little Simon
2003-10-01
The Night Before Christmas (Classic Collectible Pop-Up)
Clement Clarke Moore,Robert Sabuda
Little Simon
2002-10-01
クリスマスのまえのばん。こちらも人気の本です。オズやアリスのような見てすぐわかる絢爛豪華さとは少し違うのですが、白色の使い方がとても印象的な作品です。
Encyclopedia Prehistorica Dinosaurs Pop-Up
Robert Sabuda,Matthew Reinhart,Robert Sabuda,Matthew Reinhart
Candlewick
2005-07-12
恐竜時代。テーマがテーマだけに、色味がやや地味かなと思うのですが、こちらも人気。35種類の恐竜たちがポップアップで表現された、恐竜辞典のような1冊です。恐竜の世界にロマンを感じる子どもたちに支持されていそうです。
2014年10月発売のサブダの最新作。ラプンツェル、アラジン、シンデレラ、3匹のこぶたなど、おなじみのおとぎ話の主人公たちが登場するオリジナルのポップアップ絵本です。