エリック・カールと言えば絵本「はらぺこあおむし」で有名なアメリカの絵本作家です。色とりどりに彩色した薄紙を切り抜いて貼り合わせる、コラージュの技法で絵本を制作しています。
今までに70冊以上の本を手がけ、全世界での出版部数はなんと1億2700万冊以上にのぼります。
2002年にはボストン近郊にエリック・カール絵本美術館が建設されました。
エリック・カールの作品
Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?
Bill Martin,Eric Carle
Henry Holt Books for Young Readers
1996-09-15
Lexile指数 400L-495L
邦題「くまさん くまさん なにみてるの?」
1967年出版。作者のビル・マーティンに依頼され、カールがイラストを手がけた作品です。カールが絵本作家を目指すきっかけとなった、記念すべき1冊とも言えます。
バラエティ豊かな動物たちの目を通して、彼らの仲間たちを紹介してもらおう。ページいっぱいのクマの絵。「クマさん、クマさん、なに見てるの?」「ぼくを見る赤いトリを見ているの」次のページをめくると、これまたページいっぱいの赤いトリの絵。「トリさん、トリさん、なに見てるの?」「私を見る黄色いアヒルを見ているの」
このように、動物が次に登場する動物を見ている設定になっている。テンポの良い文章とライム(韻)のリズムに、身体を動かさずにはいられない。そして、知らないうちに子どもは動物の名前と色を覚えて、自分で読み出してしまう1冊だ。(と)(C)「英語ペラペラキッズ(だけにじゃもったいない)ブックス」
邦題「1、2、3どうぶつえんへ」
1968年出版。ストーリーとイラストの両方をカールが手がけた、初めてのオリジナル作品です。この作品でボローニア国際児童図書展グラフィック大賞を受賞しました。
ページごとに増えていくのは、汽車がひっぱる貨車。最初の貨車には1頭のゾウ。次の貨車には2頭のカバ。3頭のキリン、4頭のライオン、5頭のクマ。6頭のワニに、7頭のオットセイ、8匹のサル、9匹のヘビ、そして10羽の鳥。汽車がたどりついた先は、みんなが大好き動物園。
Lexile指数 400L-495L
邦題「はらぺこあおむし」
1969年出版。エリック・カールの代表作で、この作品をモチーフにした雑貨も発売されているほどの人気です。公式サイトによると、60カ国語に翻訳され、出版部数は3800万部を超えています。
腹ペコの青虫がどんどん食べる様子を追っていく。月曜日はリンゴ1個(それに本のページも)、火曜日はナシ2個、水曜日はプラム3個、などなど食べまくり、チェリーパイとソーセージを食べてまるまる太り、しまいにはおなかが痛くなってくる。次に何が起きるかは、知ってのとおりだ! この名作は、子どもたちが大好きな虫が蝶にかえる話を通して、数字の数え方や曜日を教える。
Papa, Please Get the Moon for Me (World of Eric Carle)
Eric Carle,Eric Carle
Simon & Schuster Books For Young Readers
1991-08-20
Lexile指数 300L-395L
邦題「パパ、お月さまとって!」
1986年出版。
Lexile指数 0L-95L
邦題「できるかな?―あたまからつまさきまで」
1997年出版。
My Very First Library
Eric Carle,Eric Carle
Philomel
2006-09-07
「色」「形」「数字」「言葉」の4冊がおさめられた絵本。
その他
エリック・カールの自伝的1冊。生い立ちから彼の全作品の紹介、コラージュの技法など。